書斎デイベットコーナーのある家
既にハウスメーカーで家づくりを進めていらっしゃったTさん。
プランの提案力や制約で思うような家づくりができず、弊社にご相談いただいたのが家づくりのきっかけでした。
ご相談いただく中で、建築家との家づくりに興味を持っていただきハウスメーカーとの契約を解除して、弊社との家づくりをスタートしました。
家づくりに際して特にご要望いただいたのは、敷地南西に広がる風景を取り入れた大きな開口のある住宅でした。
ご要望を満足させるために、吹き抜けで構成した天井高さのあるリビングをメインに天井高さを押さえた落ち着いたダイニング、仕事場としての活用ができる書斎、のんびりと読書やお昼寝ができるデイベッドコーナーを設けたなど家族それぞれの居場所がある、暮らしを楽しめる住まいを提案いたしました。
【2Fから吹抜け越しに南西方向の景色を眺める】
天井を高くしたリビングスペースは隣家との干渉スペース(植栽)に面して 豊かな自然と広い空がに取り込めるように計画しました。
床冷暖房を備えて、大空間ですが寒暖によるストレスの無い環境を実現しています。
【リビングからの眺め】
撮影時は植栽の大規模な剪定直後だったため、バルコニー手摺の高さ辺りまでしか緑がありませんが、しばらくすると植栽も生えそろい、豊かな自然が広がる予定です。
【書斎-フリースペース】
リビングに隣接した空間は必要に応じて、普段は壁内に隠された間仕切り建具で個室にすることもできます。
リビングスペースの延長として開放的な使い方やテレワークなどを行うプライベートな空間として様々な利用ができる使い勝手の良い空間としています。
【書斎-デイベッドコーナー】
書斎の一角にデイベッドコーナーを設けました、ニッチ状になった落ち着いたコーナーからは植栽の緑と雲の流れ、爽やかな風を感じながら読書やお昼寝が楽しむことが出来る窓が設けられています。
【外付けブラインド - パッシブハウスの設え】
南西に設けた大開口は
冬は太陽光からの熱を取り込み、床面を温めることに使いますが、夏は太陽熱の処理が問題になります。
パッシブデザインの考えで計画している「暮らしを楽しむ家」では夏場の太陽熱の処理として、外付けブラインドによる太陽光のコントロールを行い、快適に暮らすことが出来るよう計画しました。
ブラインドは開口部よりも1mほど距離を取り、ブラインドを下げた状態でも開放感のある作りとしています。
敷地 :神奈川県横浜市青葉区美しが丘
敷地面積 :126.97㎡
建築面積 :63.35㎡
延べ床面積 :100.88㎡
特徴 :外付けブラインド、板張りの壁・天井、床冷暖房、書斎、デイベッドコーナー
※特記なき写真:Ippei Shinzawa