サスティナブル・デザインハウスとは

末永く住まう為に、パッシブデザインの考えをもとに高価な機械に頼らず古くからある建築的な工夫や模型やコンピューターを使ったシミュレーションを用いてなるべく冷暖房の負荷を抑え、環境に負担をかけずに住まいの快適性を目指す住宅です。
必要に応じて植栽計画や外構計画、時には周辺環境までをも考慮した外部環境デザインを総合させて住まいの快適性を向上させます。

※パッシブデザイン
特別な機械に頼らずに身近に有る自然の力を上手く利用し、建物の構造や材料を工夫して快適な住宅を作る家づくりの方法

電気代が安いことがエコではないということ

電気代が安いことをエコと勘違いする風潮がありますが、
太陽光発電の電気で冷暖房に沢山電気を使うことが果たしてエコなのでしょうか?

私たちの考えは違います。
建物の断熱性能や気密性能を可能な限り高め、
「建物で使うエネルギー自体を削減する」という考えです。

電気代が安い住宅を考えるのではなく、電気使用料が少なくてすむ住宅が結果的には一番快適な住まいだと思います。

私たちは、大きな震災を経験し 電気エネルギーに頼り過ぎない快適な住まいの実現が重要だと考えております。
お客様と共に、そんな住宅を実現していきたいと思います。

SDハウスの手法その1.

私たちの目指す、「サスティナブルな住宅」とはパッシブデザインの考えに基づいて、
特別な機械を使わずに身近にある
1.太陽
2.風
3.緑
4.土
5.水
など自然の力を上手に利用し、建物の構造や材料を工夫してエネルギー消費の少ない、
冬暖かく夏涼しい快適な住宅です。

とりわけ「太陽の光」や「風の流れ」を上手に建物に取り入れることは非常に大切です。
自然の力をいかして、四季を通じて心地良く快適な住まいをご提案いたします。

右図は冬の日射取得と夏の日射取得を近隣環境を考慮してシミュレーションしたものです。
色が赤に近づくほど日射を取得しています。左側が冬季、右が夏季となります。
2Fリビング住宅なのですが、冬はたっぷりと太陽の暖かさを取り込み、夏は出来るだけ太陽の熱を入れないように計画されていることが確認できます。

お住まいの地域の気象的な特性や近隣環境の状況から専用ソフトを用いて、住宅内の風の通り道を検討いたします。
夏場は熱気が室内からぬけやすいように、重力換気※を上手に使い自然換気を促します。
室内の空気を循環させる仕組みを検討し、快適な住まいを提案いたします。

SDハウスの手法その2.

太陽の熱を効率よく取り込んだり、遮ったりする際に最も重要になってくる基本性能は住宅の「断熱性能」です。
断熱とは文字通り、熱を断って伝え難くすることです。
「断熱性能」を高め、建物のスキマをなくすことにより、冬は熱が逃げず、夏は外の熱が室内に入ることを防ぎ「冬暖かく夏涼しい」住まいになります。
「断熱性能」をしっかりとデザインすることで快適な住まいを作ることができます。

私たちはコストに応じて最適な断熱・気密設計を行いより少ないエネルギーで快適に過ごすことが出来る住まいを提案いたします。

右図はシミュレーションを用いて室内温度の状況を検討している一例です。

冬にエアコンだけでは寒いという家は、断熱・気密性能が悪く、スキマが多い家と言えます。
また、一般的に吹抜けが寒いといわれるのも断熱性能が充分でなく、スキマがあるために暖房で熱せられた空気が吹抜けの上部に滞留し、屋外にスキマを
通して排出され、代わりに屋外の冷たい空気が床に近い面でスキマや壁を伝わり進入してきているからです。
「断熱性能」を高めると同時に「気密性能」も向上させることが重要になってきます。

SDハウスの手法その3.

昔ながらの民家や伝統的な木造建築は、構造材である木材以外にも土や紙、草といった調湿・調温の機能を持った材料できています。
高度な設備機器や特別な技術に頼らずとも自然に適度な湿度に保つことができたのです。
 
また、北欧は日本と同じく四季があり冬は極寒の地域ですがそこで暮らす人々は日本の住宅よりもはるかに快適な住まいに暮らしています。
北欧の人たちが作り上げてきた住宅には機能とデザインを両立した素晴らしい住まいが多くあります。
 
日本の民家の良いところや北欧住宅の考え方、デザインを見直して現代の家に応用したいと考えています。

SDハウス事例